
AgentSDR:自社運用できるオープンソースAI SDR
見込み客へのアプローチと返信の確認を、自社の環境でまとめて管理。

AgentSDRは何をするツール?やさしく説明
AgentSDRは、見込み客への連絡と、その後の返信対応をまとめるオープンソースのAI SDRです。連絡先リストを取り込み、メールなどでアプローチし、届いた返信をAIが分類して下書きを用意します。営業担当者は元のメッセージと下書きを確認し、必要な修正を加えて送信します。
SDRは、見込み客との接点を作り、商談につながる可能性を確認する営業開発の役割です。Kandidが主導する本製品は、自社サーバーと自分たちの外部サービスのアカウントを使います。自ら営業する創業者、B2B営業チーム、保守を担当できる代理店に向いています。複数の組織とowner・admin・memberの権限で、顧客ごとの作業環境を分けられます。
どこまで自動で、どこから人が確認する?
AI CRMは返信を分類し、回答案を作成します。Action requiredで元の文章を読み、分類を修正し、下書きをそのまま承認するか編集して送ります。確信度の低い判断や保護されたステージ変更も確認対象です。
一方、開始済みの営業キャンペーンは、設定した順序と間隔でメッセージを送れます。これはAIの返信案を無確認で送ることとは別です。相手の返信、配信エラー、配信停止、Do Not Contactによって、その相手への後続キャンペーン送信は停止します。分析画面では返信、前向きな反応、会議、顧客をチャネル別に確認できますが、デモ数値は成果保証ではありません。
最初のメール施策を試す手順
- 公式クイックスタートに従ってアプリを稼働させ、管理者と組織を作成します。
- OpenRouterを接続し、利用を許可するプロバイダーとモデル、既定モデルを選びます。共有容量へのフォールバックが無効であることも確認します。
- Google Workspaceを接続し、送信用メールボックスを追加します。LinkedInとWhatsAppにはUnipileが必要です。
- CSV、XLS、XLSXを取り込みます。Peopleの取込は最初のシートと見出し行を読み、各行にメールアドレスかLinkedIn URLが必要です。文書上の上限は1ファイル5,000行です。
- キャンペーンに連絡先と一連の文面を追加し、複数の相手でプレビューします。追加列を文面の変数として残すにはキャンペーン側の取込を使います。通常のPeople取込は未認識の列を無視します。
- メールボックス、対象者、完全なシーケンスを確認して開始し、返信後はAction requiredで内容を審査します。
値のない変数は空文字になるため、宛名などを事前に点検してください。失敗した取込行も確認し、小さなリストで流れを確かめてから拡大するのが実用的です。
情報補完と各チャネルの条件
TablesではAI列、HTTPリクエスト、数式、情報補完サービスを組み合わせられます。入力と出力を指定し、まず10行で試します。再実行も外部プロバイダーのクレジットを消費する場合があります。
メール送信はGoogle Workspaceに対応し、公式READMEではMicrosoft 365は未対応です。LinkedInとWhatsAppはUnipile経由で接続します。送信制限や待機時間があっても、アカウント制限の可能性はなくなりません。
WhatsApp通話の録音にはChrome 116以降、Call Recorder拡張、接続済みの番号、自社のCloudflare R2、英語表示のWhatsApp Webが必要です。文字起こしには音声対応モデルの設定も必要であり、自律的に電話営業を行う音声エージェントとは説明できません。
無料ライセンスと運用費用、データの扱い
2026年10月10日確認時点で、ソフトウェアにユーザー数・連絡先数・メールボックス数に応じたライセンス料金はありません。MITライセンスの条件を守れば商用利用や変更が可能です。ただしサーバー、データベース、通信サービス、モデル、情報補完、録音保存には別の費用が発生します。
Dockerの導入手順を参照し、HTTPS、秘密情報、バックアップを準備します。外部PostgreSQLは16以降が必要です。送信処理に分散ロックがないため、アプリは単一インスタンスで動かします。
連絡先と会話は自社PostgreSQL、録音は自社R2に保存され、認証情報は暗号化されます。ただしAI処理はOpenRouterを通じて選択した外部プロバイダーへ送られます。自社運用は完全なオフライン処理を意味しません。責任ある利用のガイドと接続先の方針を確認し、配信停止や録音の同意も管理してください。
よくある質問
AgentSDRは無料で使えますか?
ソフトウェアは無料のオープンソースです。インフラと外部サービスの費用は、構成や使用量に応じて別途必要です。
AIが返信を勝手に送りますか?
CRMの返信・フォローアップ案は人の承認待ちになります。開始済みキャンペーンの設定済みステップは自動送信できます。
Excelの名簿を取り込めますか?
XLS、XLSX、CSVに対応します。必要な識別項目、1ファイル5,000行の上限、追加列の扱いを確認してください。
データはサーバーの外に出ませんか?
保存先は管理できますが、有効にした通信、AI、情報補完のサービスが必要なデータを処理します。
公式資料とコミュニティ
- ソースコードとライセンス:実装と条件の確認。
- GitHub Discussions:使い方の相談。
- 不具合・機能リクエスト:再現手順を添えた報告。





